笑う果実「Smiling Fruits」
Junko Yanagihori作品
アクリル画
1455mm×1455mm(S80号)
素材:キャンバスにアクリル
いきものは、皆、いずれ死んでいく。
笑顔になって、自由になって、希望を持ちながら死ねたらどんない良いか。
少しでも善きものを残して死ねたら、どんなにどんなに良いだろう….
大きな木とポップな果実を描くことで、生命の循環と希望の象徴を表現した作品です。
木から落ちる黒い葉や、糞から咲く花は「死と再生」「自然の連鎖」を意識しています。
このモチーフは、アフリカ中央部の熱帯林に生息する絶滅危惧種の象(マルミミゾウ)が、果実を丸呑みし、その糞から植物が芽生え、やがて壮大な熱帯林の一部となるという生態系の循環に着想を得ています。
日々の現実に脅威や不安がある中でも、明かるい方に顔を向け、笑って未来を想像したい。
その願いを、子供時代に親しんだ木や果実の記憶と重ね、ポップな世界観に託しました。